東京芸術劇場シアターウエストにて

「パートタイマー・秋子」

観劇してきました。

面白さと怖さが入り混じった舞台でした

一緒に不正をする事で共犯関係を築き、仲間意識が生まれる

不正だという意識も薄れて普通になってしまう

秘密を握り合う事で歪な関係性が生まれる

そんな世界とは無関係だった秋子も

情に流されて万引き犯を逃してしまった事をきっかけに、その泥沼の中に沈んでいく

人の弱さ、人間関係の複雑さ、それ故に行なってしまう不正と庇い合い

スーパーという身近な場所、身近にいそうな人間を描いているため

笑える場面も、怖い場面も、共感しやすく他人事には思えなかったです

すぐ側に落とし穴があるのだという恐怖と、正しく生き続けることの難しさを感じました

世間の注目を浴びる大きな不正、忖度も

スーパーという身近な世界でおきるそれと

要因は同じなのかもしれない

ダメな事には違いないのだけれど…

なんとも言えない複雑な気持ちにさせる舞台でした