デイヴィッド・ホックニー展に行ってきました。

入館したのが17時。18時に閉館してしまうのですが、平日で天気が悪く、時間も時間だったためかお客さんが少なくて、じっくり見て回ることができました。

この展覧会で印象深かったのは

「絵画の中に取り込まれる」

という錯覚に陥ることでした。

心惹かれた作品についていくつか書いていきます

《ビバリーヒルズのシャワーを浴びる男》

目を引いたのは水の表現でした。シャワーから出た水。男の背中に当たり跳ね返る水。それから床へ落ちていく水。床に当たり跳ね返る水。

水の表現が見事で、水が動いているように感じられました。

《ウェザー・シリーズ》

太陽、雨、霧、稲妻、雪、風の6つの作品が展示されていました。

じんわりした心地いい気分になれる作品で、ずっと眺めていたくなりました。

雪はなんだか浮世絵っぽいなと感じたり。

《2022年6月25日、〈額に入った〉花を見る》

約3m×5mの画面。現実から地続きしているかのようなフローリングと青い壁が描かれている。青い壁には額に入った花の絵画が20個飾られている。その絵画を画面の両サイドで椅子に座ったホックニーが眺めている。画面のやや左よりの所に花瓶の乗った椅子があり、やや右寄りにはテーブルがある。テーブルの上には物が置かれており、その中にはevianもある。

この作品を見ていると、絵画の中に入り込んでしまったような錯覚を起こしました。

自分は花の絵画を見ていて、横にはホックニーがいる。「ああ、どうも」と挨拶したくなるような気持になる。けれどもそれは現実ではなく絵画。

なんとも不思議…

《ノルマンディーの12か月 2020-2021年》

全長90mもある作品で、絵巻のように切れ目なく作品が連なっている。

歩きながら作品を見るのですが、ただ眺めているのではなく、作品の中を歩いているような感覚になります。

いろいろな風景の中に自分が入り込むのが楽しい作品で、気づいたら3週していました。

この作品をそのまま絵巻にしたグッズが欲しいなと思ったり(さすがにそんなグッズはなかった…)

《春の到来イースト・ヨークシャー、ヴォルゲート 2011年12月18日》

雨の表現がかわいくて好きだった。

ふと思いついて訪れたのですが、とても面白い展覧会で満足しました♪

デイヴィッド・ホックニーはオペラやバレエの舞台芸術も手掛けていたそうで。

すごい…!