封筒に宛先、自分の名前、住所を書き
完璧にできたと思ったら
アパート名を書いていないことに気づく
微妙に空いた隙間に無理やり書いた文字は
居心地が悪そうだった
何気ない会話の中で
あれ、あのぉ…、あれ、と
何故か「バター」という
簡単で忘れそうにない言葉が出てこない
いつも通り作業的に数字を打つ中で
700と打つ所を何故か400と打ってしまう
後で気づき、修正に手間取る
なんだか今日は抜け落としがちだから
警戒心を高めて慎重に行動する
もう大丈夫だと思って帰路に着くと
“退勤”を打っていないことに気づく
ダメダメな一日だったなと自転車を漕いでいると
工事で交通整理をしている所に差し掛かる
優しい作業員の方が僕に気づき
車の通行を止めて渡れる様にしてくれる
渡る気も渡る必要もなかったのだが
渡らざるを得なかった
自分の意識の虚をついて
何かが欠けて、ズレる
自分の世界が歪んでるみたいに感じる
ボタンを掛け違えた様な一日でした

